鳥本文花’s diary

日々の暮らしのこと、家族のこと、趣味のこと

私は禍々しいのだろうか 4

前回の続き。

 

結局この日、演奏会の間、全くスピさんと話すことはなかったんだ。

スピさんとKさんは初対面ってオカリナから聞いてたけど、コーヒー繋がりで面識があったのかとても仲良さそうに話してた。

Kさんのほうが誰とでもすぐ仲良くなるタイプだから、なのかもしれないけど。

私はスピさんと話をしないどころか、常にずっと距離を取られていた感じだった。

演奏者の近くまで行って演奏を聴いたり、境内を1周歩いたり、階段を上って少し高い場所から鑑賞したり。

その間、自然とオカリナと私、スピさんとKさんの2組に分かれるような感じとなり、2組の間、常に10メートルくらいの距離があった。

それは、これ以上近づかないっていうスピさんの意思がそこにあったんじゃないかと思うんだ。

演奏会が終わり、お参りをした後解散となるわけだけど、

「行き道間違って遠回りしてしまって帰り道わからないから途中までスピさんの後に付いて行きます!」とKさんが言って、スピさんの車の後ろに付いて神社を後にした。

国道に出る少し前の分岐点で、右折しているスピさんが後方の私たちに向かってじゃあねと手を振り、私たちは左折してそれぞれ逆方向に帰っていった。

少しした後、オカリナに着信があった。スピさんからだ。

ちゃんと国道に出れた?っていう電話だったみたい、オカリナは大丈夫きちんと国道に出れたよ、って話して、その後みんなに代わるねと言ってスマホをスピーカーにしてKさんに向けた。

「今日はありがとう、また今度ねー。」て感じの会話の後、今度は私にスマホを向けてきた。

「鳥本です。今日はありがとうございました。」全く関わりなかったのにありがとうって何がだよって自分でも思うけど、何と言えば良かったのだろう。

「今日は全然お話できなくてごめんなさい。」とスピさん。あ、やっぱりそう思ってたんだね。

「いえいえ、また今度機会があればお話しましょう。」

そして再びオカリナとスピさんが話をして、電話を切り、来た道を戻って最初の待ち合わせ場所に到着し、私は2人と別れ帰宅した。

 

続きはまた明日。